ダイニーのモバイルオーダーの導入により、飲食店にどんな変化が起きているのか。エー・ピーカンパニーの横澤将司社長は「四十八漁場への導入において確実に成果を上げている」という。
エー・ピーカンパニーの親会社であるエー・ピーホールディングスでは、塚田農場など約40ブランドで150店舗ほどを運営しており、一部のブランドでダイニー以外のシステムを導入している。しかし、操作性への不満があった。
「他ブランドで導入しているモバイルオーダーは、UI(ユーザーインターフェース)は良いのですが、動作が遅い、不具合が改善されないなど操作性に課題がありました。その点、ダイニーは機能が明確で分かりやすいし、若い企業で将来性に期待できる点を魅力に感じました」(横澤氏)
そこで、四十八漁場のDXにあたってダイニーのモバイルオーダーを採用。2021年12月の導入以降は、1日当たり約1.5人分の作業を削減できたほか、LINEの公式アカウントの友だちが約2万5000人から約20万人に拡大している。四十八漁場で事業部長を務める高畑智弘氏は「LINEを使ったマーケティング施策の成果が出ている」と話す。
「ダイニー導入以前は、LINEの友だち登録で1品無料のサービスを提供していましたが、登録数が伸び悩んでいました。導入後は自動で友だちが追加されるので、あっという間に10万人を超え、現在は20万人近くに。LINEでの販促における反応が明らかに異なり、販促による再来店率は4倍以上に増加しています」(高畑氏)
友だち登録後にブロックする人やメッセージを開封しない人もいるが、それでも母数の増加により手応えを実感しているという。その後、2024年4月には塚田農場の直営店66店舗にもダイニーのモバイルオーダーを導入している。
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