「自責思考を持て」という“無敵論法”の危うさ 素直な若手ほど潰れるワケ「キレイごとナシ」のマネジメント論(7/7 ページ)

» 2024年12月04日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
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改善策の検討

 本人がコントロールできる部分と、コントロールできない部分を仕分けできたら、コントロールできる部分をどう改善するかに思いを巡らせればよい。コントロールできない部分については、組織として何をサポートできるかを考えるべきだ。

 このように上司と部下が共に考え、次につながる建設的な振り返りができれば、部下の成長にもつながっていく。大切なのは一人で抱え込ませないことだ。

 プロジェクトが失敗したのなら、まず「なぜ失敗したのか?」を上司と部下で一緒に分析しよう。そのうえで、上司は「私にも責任がある」と認めるのだ。上司も自責思考を持ち、

 「自分の指示があいまいだった」

 「もっと早く気付いてあげられた」

 このように伝えることで、部下も素直に受け止められる。コントロールできる部分を改善する意欲も湧いてくるだろう。

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