約4割の若手ビジネスパーソンが「退職時に何らかのトラブルを感じたことがある」と回答したことが、「退職代行ほっとライン」を運営するベルクライン(東京都台東区)の調査で分かった。トラブルの実態とは?
退職時に経験したトラブルの1位は、同率で「有給休暇の取得拒否」「退職手続きに関する書類の遅れ」となり、32.4%だった。2位は「強引な引き止め交渉を受けた」(31.0%)、3位は「退職理由を詳しく説明するよう強要された」(30.3%)と続いた。
従業員の権利やスムーズな退職を阻害するような事象を経験した人が多いと明らかになった。
経験したトラブルの深刻さを聞くと、「ある程度深刻だった」が最も多く52.8%。「非常に深刻だった」とした15.5%と合わせて68.3%が退職時のトラブルについて深刻さを感じていた。
トラブルが「完全に解決した」と回答した人は43.6%と、半数以下にとどまった。残りの約6割は、解決せずに残っている状態であると明らかになった。
退職時に「何らかのトラブルを感じなかった」と回答した人のうち、「トラブルを防ぐために対策を行っていた」人は3割に満たない結果となった。
退職時のトラブルを防ぐために行っていた対策は「人事部門や上司と事前に話し合った」が最も多い回答となり、42.2%だった。次いで「退職に関する法律や手続きについて事前に調べた」(33.3%)という結果に。
調査は10月25〜28日にインターネットで実施。企業に正社員として勤務し、直近3年間で退職を経験した20〜30代の男女330人から回答を得た。
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