なぜ「シンプルすぎる」真っ白ケーキを強化? 今年のローソンがDIYケーキを提案する理由(1/2 ページ)

» 2024年12月06日 21時10分 公開
[三好一葉ITmedia]

 ローソンは12月5日、年末年始商戦の発表会を開催した。2024年のクリスマスに向けて、同社はどのような商品を強化するのだろうか。

photo ローソンはどんなクリスマスケーキを強化するのか(編集部撮影)

「真っ白ケーキ」、好評のワケ

 2024年のクリスマスは24日が火曜日、25日が水曜日と、5年ぶりに平日となる。ローソンは20日の金曜日頃から、消費者が週末を使ってクリスマスのイベントや準備をする「クリスマスウィーク」の動きが始まると分析。

 これを受けて力を入れる商品が、消費者自身がトッピングを買って飾り付けできる「DIYケーキ」だ。

photo 生クリームだけが載った「シンプルショートケーキ 6号」(発表会にて編集部撮影、以下同)

 同社は2023年、クリスマス向けに「シンプルショートケーキ 6号」(2560円)を発売した。このケーキの特徴は、イチゴなどはなく、生クリームだけが載ったホールケーキであること。モノよりも経験・体験に重きが置かれる「コト消費」が広がっていたことから、子どものいる家庭や友人同士をターゲットに、飾り付けのプロセスから楽しめる商品として打ち出した。

photo シンプルショートケーキ 6号

 すると、「イチゴが苦手」「イチゴアレルギーがある」といった理由で従来のホールケーキに苦手意識を持つ消費者からも人気を集め、高い評価を得たという。2023年版では味付けにお酒を使っていたが、小さな子どもを持つ親からの要望を受け、2024年版では不使用に変更し、より幅広い層に訴求していく。

photo 飾り付けの例

 トッピングを減らした分、価格もホールケーキとして低めの2560円に抑え、コスパの高さもアピールしている。担当者は「クリスマス当日だけでなく、パーティーの準備期間から楽しめる、『クリスマスウィーク』にぴったりな商品」と話す。

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