くら寿司は、回転レーンでホールケーキなどを運ぶ新サービス「プレゼントシステム」を11月16日から順次導入する。導入店舗は東京7店舗、大阪3店舗の計10店舗。
プレゼントシステムは、パレードのような音楽とともに、輝く装飾と特別メニューが、回転レーンを流れるもの。特別メニューの隣にはパネルを設置し、注文者のテーブルに近づくと「おめでとう」「ありがとう」のいずれかのメッセージが表示される。特別メニューは中身が見えない抗菌寿司カバーに入っており、注文者のテーブルに到着すると「注目!」という音声とともにフタが自動で開く仕組みだ。
プレゼントシステム専用の特別メニューは、「季節のフルーツケーキ」「特撰ばらちらし」(各1000円)、「季節のフルーツプリンアラモード」(800円)の3種類。さまざまなお祝いに対応できるラインアップをそろえ、価格も800〜1000円に抑えた。
事前予約は不要で、テーブルのタッチパネルかスマートフォンからその場で注文可能。くら寿司の岡本浩之氏(取締役広告宣伝・IR本部長)は「スマートフォンで注文すれば相手に知られず、サプライズ演出も可能だ」と説明する。
プレゼントシステムはまず、土日祝の限定メニューとして開始する。東京7店舗、大阪3店舗の計10店舗に導入し、2025年春には全国のくら寿司での展開を目指す。
ぐるなびの調査によると、ハレの日のお祝いで外食したいメニュー1位が寿司となった。くら寿司の強みである「回転レーンで“リアルに回す”」ことと、ハレの日需要を組み合わせた新サービスとして訴求する。岡本氏は「リアルに流す回転寿司は、絶滅の危機にある」とした上で、回転レーンをさらに進化させ差別化を図るとコメントした。
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