井村屋では、こしあんを使った最中やバーアイスを手がけてきたが、ここまで特化したバーアイスは初めて。開発にあたって最大の課題は、こしあんならではの味わいと食感の実現だった。
「生あん、砂糖、小豆、食塩と、原材料の構成がシンプルであるため、ごまかしが効かない。こしあんは、つぶあんと比べて単調な食感になりやすいことから、最後までおいしく食べられるよう0.1%レベルで配合を調整した」と中山氏は振り返る。豆臭さや甘さで飽きがこないよう、繊細な調整が必要だったという。
その後の課題は、生産体制の確立だった。こしあんバーの核となる「生あん」は、小豆を水にさらして中身だけを取り出したもので、この工程には手間がかかる。販売時期が昨年の8月から今年は11月となったのも、この「生あん」の製造が要因だ。
近藤氏は「生あんの供給量が限られていたが、今年は新たな製造設備を導入した。生産ラインを整備したことで、昨年を超える数の再販体制が整った」と語る。
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