「こしあんバー」なぜヒット? つぶあん派を魅了した井村屋の“あん”哲学過去最高を更新(3/4 ページ)

» 2024年12月09日 06時00分 公開

あずきバーブランドの強化

 「あずきバー」シリーズも猛暑の影響を追い風に好調だ。売り上げ本数は4〜9月期として過去最高を記録。2023年の発売50周年を機に、「宇治金時バー」を「あずきバー抹茶」に、「ミルク金時バー」を「あずきバーミルク」に、それぞれリニューアルした。シリーズ全体で「あずきバー」ブランドとして統一した。

photo あずきバー抹茶

 原材料面でも見直しを図った。元々、あずきバーの原材料は砂糖、小豆、水あめ、食塩、コーンスターチの5種類だった。リニューアル後はコーンスターチを使用せず、同社の小豆を粉末化したものを使用することで、原材料を4種類に絞った。

 「食品パッケージの表示をより分かりやすくするクリーンラベル化を進めつつ、より自然な味わいを追求した」(近藤氏)

photo あずきバーミルク

 パッケージについては長年築き上げてきたブランドを保つため、大幅な変更は避け、商品名の統一を中心とした調整にとどめている。このようなリニューアルを実施した結果、3商品すべてが前年比で売り上げを伸ばした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.