IT企業大手、GMOインターネットグループは、男女約1100人を対象に、AIトレンドに関する調査を実施した。
業務における生成AIの利用状況は、前回調査時の2024年8月では36.0%だったが、今回の11月調査では31.9%と4.1ポイント減少。生成AIの認知率も2024年2月以降約72%で停滞しており、足踏みが続いている状況が浮き彫りとなった。利用拡大に向けて、何がハードルになっているのか。
生成AIについて「知っている」とした人は合わせて72.3%だった。2024年2月調査の71.1%、5月の72.1%、8月の70.2%と比較すると、認知度は横ばいの状況が続く。
生成AIを「使ったことがある」という人は38.0%となり、同年8月調査の38.4%からほとんど変化が見られなかった。
生成AIの業務利用状況は31.9%となり、前回よりも4.1ポイント減少した。
生成AI利用拡大における課題は、「スキル不足」が最も多く45.7%に上った。「スキル不足」は前回から7.2ポイント増加。引き続き最も大きな課題として認識されていることが明らかになった。
一方で、2番目に多かった「技術的な制約」は18.5%と、前回より16.1ポイント減少した。その他、「データの質とアクセス」や「予算の制約」もそれぞれ5ポイント以上の減少が見られた。技術面や予算などの環境面での制約を中心に、利用を妨げる課題の多くが改善に向かっている兆しが見られる結果となった。
生成AIの業務利用に対する懸念については「著作権や知的財産権の問題」が最も多く28.4%。前回調査より4.9ポイント増加する結果となった。その他の回答については、前回よりも減少傾向となり、全体として利用懸念は軽減されていることが分かった。
調査は11月8〜9日にインターネットで実施。15歳以上の男女1097人から回答を得た。
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