2つ目の懸念点は、競合店とどのように差別化するかだ。ワークマンカラーズが目指すような一般アパレルには、ユニクロやしまむらといったライバルが多く存在する。もともと、ワークマンが最初に一般アパレルを意識した「ワークマンプラス」は、高品質なアウトドアウェアを手頃な値段で販売することで、これまでの高品質・高価格が通常であったアウトドアウェア業界の「穴」となっていた部分を突くものであった。一方で、一般アパレルで低価格というと、業界には競合がひしめいている。
リリースでは「今まで地方都市では業界大手2社による2択、もっと小規模の市町ではほぼ1択状態になっています。しかも両社ともに新規の地方出店が少ないため、地方ではほぼ無風状態になっています。消費者には多少マンネリ感もあります」として、ワークマンカラーズの出店によって「新風」を吹かせるという。
ただ、特に#ワークマン女子(ワークマンカラーズ1店舗を含む)は既存店売り上げが2024年で前年比マイナスになっていることもあり、リピーターの確保がうまく進んでいない現状もある。高機能ウェアの投下や男性向けラインの拡充によって、リピーター不足問題にどのように対処するのかが喫緊の課題となりそうだ。
上記のような点を踏まえると、地方出店自体に需要はあるものの、競合との競争においてはより「ワークマンらしさ」を一般客に訴求させていかなければ、リピーター確保に苦戦すると考えられる。
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