日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
シャープは2月下旬、ワイヤレスイヤフォン「SUGOMIMI」(スゴミミ、オープン価格)を発売する。SUGOMIMIは「日常生活における“聞こえ”」に着目し、さまざまな音を利用者に適した「聞こえ方」にチューニングする聴覚拡張機能を搭載した。スマートフォンの専用アプリから聞こえ方をチェックし、音量や周波数帯、左右のバランスなどを自動で調整する。
シャープによると、聞くことが不得意な音域は人によってそれぞれ異なるという。SUGOMIMIは、聴覚拡張機能を搭載することで、対面での会話やテレビの音声、コンサートの演奏音、自然界の音など、さまざまな音を利用者の聞こえ方に合わせて調整可能とした。「メディカルリスニングプラグ」(軽度・中等度難聴者向けの補聴器)を開発する際に培った集音技術や音響信号処理技術、聞こえ方に応じて調整するフィッティング技術を応用している。
日常生活での使用に適した「標準」、日本語よりも高い周波数帯を含む言語をクリアに聞き取りやすくする「外国語」、演奏が鮮明に聞こえる「コンサート」など、11種類のシーンから選択できる。よく使用するシーンを、4つまで追加で登録可能とした。イヤフォンとしての基本性能も追求し、マイクを内蔵することでハンズフリー通話やオンライン会議にも使用可能だ。
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