また、市場が警戒するポイントの一つに、在庫を示す「棚卸資産」があります。2025年3月期中間決算を見ると、任天堂の棚卸資産は過去と比較して大きく増加していることが分かります。これはスイッチやゲームソフトの販売価格上昇が影響していると考えられます。
しかし、ここで注目すべきは、2012年にWii Uが発売された後の在庫の動きです。発売後に在庫が倍増し、その後もなかなか減らず、売れ残った在庫の処理に苦しんだことが分かります。
在庫が増加すると、値引き販売や、最悪の場合は廃棄を余儀なくされます。こうした在庫処理の影響で、2013年3月期から2017年3月期の決算は非常に厳しいものとなりました。
過去の苦い経験があるからこそ、市場はスイッチ2が順調に販売を拡大できるのか、慎重に見極めようとしているのでしょう。
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