コナズ珈琲は、ハワイにある地元のサーファーが集まるような古民家風のカフェを再現することにこだわっている。「敷地に入った瞬間からハワイを感じてほしい」との思いから、ヤシの木などを取り入れた南国らしい庭をつくったり、カラフルなアートを外壁に施したりしている。
あえて都心ではなく郊外を狙い、90坪以上の店舗面積や約50台分の駐車場を用意できる場所に出店。ハワイにいるようなリラックスした気分を味わえるよう、体験を設計している。
内装にも、ハワイを想起させるカラフルな家具にハワイアンキルトなどの雑貨、サーフボードなどを使用。座席は他の客と目が合いづらいように配置している。BGMは一般的なカフェやレストランに比べると大きめに設定されており、これもハワイらしさの演出に一役買っている。
「BGMを大きめにすることで、お客さまの声のボリュームが自然と上がりますよね。それが店舗全体の活気を生み出し、ハワイらしい陽気な空間を演出します。スタッフには、店内の活気を上回るボリュームの声で元気にあいさつしてほしいと伝えています」
さらに、オープン当初からコナズ珈琲が大事にしているのが、「時間制限」を設けないこと。ハワイ空間を満喫してもらうため、たとえ大行列が起きていても店内の客に退店を促さない。平均滞在時間は約2時間だという。
「裏側の業務効率化は推進していますが、回転率の向上は求めません。週末やランチタイム、ディナータイムなどを中心に待ち時間が発生するのは申し訳なく思いますが、時間制限を設けると私たちが提供したいサービスではなくなってしまうので。ただし、待てないという方には次回お越しいただけるようなお声がけなど、しっかりとケアをするよう意識しています」
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