デニーズ「1400円ラーメン」が好調 「1000円の壁」乗り越えた要因は?(2/2 ページ)

» 2025年02月27日 06時00分 公開
[岡安太志ITmedia]
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「名店の味」づくりに苦労

 「名店の味」を再現するに当たって、デニーズの機材やオペレーションの中でいかに専門店に近づけるかに苦労したという。

 「みそラーメンの専門店では野菜をしっかりといためるところが多いが、デニーズではそれが難しいため、飯田店主よりアドバイスをいただき加熱の方法や時間、焼き方を調整することによっていため感を実現できました」(同社)

味噌らぁ麺〜五重の味噌+ミニごはん(1529円)
【飯田店主おすすめセット】味噌らぁ麺〜五重の味噌+ミニごはん+金山寺味噌のねぎみそ唐揚げ〜青唐辛子を添えて(2013円)

 ラーメンは「1000円の壁」といわれるほど、価格に対する消費者の感度は高い。商品の価格設定について、どのような狙い・経緯で決定したのか。

 「当社の中華麺、担々麺は税抜きで1000円を切る品ぞろえです。その中で、麺のカテゴリーでお客さまへ新たな体験価値を提供したいと思い日本一のラーメン店である飯田商店に監修をお願いしました。飯田店主にご納得していただける厳選した食材を用意し、調理方法もこだわりぬいた『味噌らぁ麺』になっており、今までにないレベルの商品に仕上がったと思い、今回この価格で値付けしました」(同社)

 既存の麺メニューの価格帯よりも上の設定にすることで特別感を出し、クオリティーにもこだわった結果だという。ファミリーレストランにおける、高付加価値商品をつくる参考事例といえそうだ。

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