楽天G、5年ぶりの営業黒字化 「モバイル」以外も好調、山場は越えた?(1/4 ページ)

» 2025年03月03日 08時00分 公開
[古田拓也ITmedia]

筆者プロフィール:古田拓也 カンバンクラウドCEO

1級FP技能士・FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックベンチャーにて証券会社の設立や事業会社向けサービス構築を手掛けたのち、2022年4月に広告枠のマーケットプレースを展開するカンバンクラウド株式会社を設立。CEOとしてビジネスモデル構築や財務などを手掛ける。Twitterはこちら


 楽天グループの決算が話題を呼んでいる。同社の2024年12月期連結決算において、売上収益は前年同期比10.0%増の2兆2792億円となった。主力のインターネットサービス(EC)およびFinTechセグメントの好調が全体を底上げしたことが大きい。営業利益は530億円(前年同期は2129億円の赤字)となり、5年ぶりに黒字転換を果たした。

楽天グループの決算が話題だ(出所:公式Webサイト)

 一方、当期純利益は1624億円の赤字で、依然として最終段階では赤字が続く。ただし赤字幅は前年の3394億円から大幅に縮小しており、グループ全体の最終黒字化へ向けた流れが確かに生まれているとみることもできそうだ。

5年ぶりに黒字化した格好だ(出所:楽天グループ 決算説明会プレゼンテーション資料)
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