コウモリ上司に悩まされているなら、次の対処法を試してみよう。
「最終的にどこを目指しているのか」「そのために今はどこを通過すべきか」を上司に質問してみよう。あいまいな答えしか返ってこなければ、自分なりに整理して、以下のように確認すればいい。
「営業支援システムを導入する目的は、チームの生産性をアップすることですよね? 目標は何でしょう? アシスタント2人がいなくても売り上げを維持することでしょうか? 入力作業が増えるので時短にはつながらないですが、合っていますか?」
コウモリ上司は、何とか目標を達成したいと願っている。ただし頭が整理できないケースが多いのだ。だから部下も愚痴ばかりこぼしていないで、上司に提案する姿勢を持とう。
「今、課題になっているのは、既存顧客への月間提案数15件だと思います。展示会に力を入れるのもいいですが、いったんは既存顧客への深耕開拓に力を入れてはどうでしょう? そのためにも、部長自らが若手営業の同行をしてほしいのですが」
「おお、そうか。それはいいな。私にできることがあったら、言ってくれ」
コウモリ上司は、自分の判断に自信がない場合が多い。筋の通った提案なら受け入れてくれる可能性は高い。
「営業部長が月に10社ほど同行することで、提案件数が今の平均3件から倍増すると思っています」
「まずはこの小さな目標を達成していきましょう」
と、短期的で達成可能な目標(指標)から始めることを提案する。目的地までの道のりは長いが、経由地を確実にパスしていけば、上司の不安も和らぎ、朝令暮改も減ることだろう。
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
「お前はどうしたい?」しか言わない上司の自己満足 「考えさせる風」コミュニケーションが招く悲劇
部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」
「自責思考を持て」という“無敵論法”の危うさ 素直な若手ほど潰れるワケ
“残念な上司”が作る「会議資料」の特徴 ムダをなくす3つの改善策はCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング