それにしても、なぜ同じ施設に6店舗も構えているのか。ルクア大阪が誕生したのは2011年で、その年、9階にスタバをオープンした。まずは、1店舗からのスタートである。
当時、ルクア大阪の目標は売上高250億円、客数1900万人だったが、結果はどうだったのか。売上高は340億円で、客数は4060万人。施設に多くのお客が詰めかけたので、スタバの店内は「混雑」が続いていた。
アンケート調査をしても「混雑していて、店内に入れない」といったコメントが並んだ。この不満をなんとか解消しなければいけない――。こうした課題を抱えていた中で、2015年に3店舗を出店。さらに、2018年、2022年にもオープンした。
同じ施設に6店舗もあるのに、なぜ売り上げが好調なのか。特に気になるのは、2階である。このフロアに3店舗もあるわけだが、それぞれどんな特徴があるのか。
3店舗のうちの1つ「LUCUA 1100 2階 アトリウムガーデン店 」の特徴は、入口付近にあって、花屋「青山フラワーマーケット」との併設店舗である。利用客を見ると、ビジネスパーソンが出勤前にコーヒーを買ったり、ランチ後にオフィスで飲むために持ち帰ったりしている。店外にテーブルが少し並んでいるので、そこでコーヒーを楽しむことはできるが、ほぼテークアウトの店舗として機能している。
アトリウムガーデン店の奥へ進むと、「LUCUA 1100 2階 グランマルシェ店」がある。このエリアには食のセレクトショップが並んでいるので、買い物の合間に立ち寄りやすい環境になっている。3つめの「LUCUA 2階店」は、ティーに特化した店舗である。お客の8〜9割は女性で、主に10〜30代が多い。
「LUCUA osaka 地下2階店」は、希少なコーヒー豆を使ったメニューを提供する「スターバックス リザーブ バー」として、西日本で初めてオープンした。9階の「梅田 蔦屋書店」は書店内に併設していて、本を読みながらコーヒーを楽しめるようにしている。同じフロアには、一般的なスタイルの「LUCUA 9階店」があり、これで計6店舗となる。
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