初めて仕事をする新入社員は、入社後どのようなことに困った経験があるのだろうか。8割の若手社員がメールやチャットにおける「情報の混乱」を実感していることが、ソフトウェア開発のヌーラボ(福岡市)による調査で明らかになった。混乱の要因とは?
79.1%の若手ビジネスパーソンが、社内外の関係者とメールやビジネスチャット、メッセンジャーアプリといったツールで連絡を取る際に「困った経験がある」と回答した。約半数が「ツールの使い方が原因でタスクやプロジェクトが遅延した」 ことがあるという。
困った経験については、「通知が多すぎて確認漏れが発生する」が最も多く30.4%に上った。「重要な情報が埋もれて見逃してしまう」(25.9%)、「やり取りの履歴や必要な資料を探すのに時間がかかる」(24.4%)も上位となった。大量に情報が入ってくるため、混乱することが多い現状が明らかになった。
「やり取りの履歴や必要な資料を探すのに時間がかかる」と回答した人のうち、「1週間に30分以上を資料探しに費やしている」とした人は約半数に上った。年間にすると26時間以上が「資料を探す時間」として失われている計算となり、企業全体で見ると大きなコストにつながっている可能性が考えられる結果となった。
Excelを使用したデータ管理で「不便を感じたことがある」とした人は60.5%に上った。具体的には「ファイルの容量が大きくなると動作が遅くなる」(22.3%)、「複数人による同時編集ができない」(20.3%)、「データの最新バージョンが分からなくなる」(16.8%)といった課題が多く挙げられた。
調査は1月27日にインターネットで実施。20〜25歳のビジネスパーソンから回答を得た。有効回答数は600サンプル。
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