それでは「上司こそタイパを意識した話し方を心掛けるべき」という主張をピラミッドストラクチャー的にまとめてみたい。その理由は以下3つである。
メタボな話し方は若手のやる気を削ぐ。タイパを意識した簡潔な指示は、新人がムダに悩み、迷子になることを防ぐだろう。
上司の意図が正確に伝わらず、新人が間違った方向で作業を進めることが防げる。上司にとっても効率がいい。
一人一人のコミュニケーションが効率化されれば、組織全体の生産性も向上する。今は作業効率よりも「会話効率」のほうが大事な時代だから。
ピラミッドストラクチャーを使った話し方は、とくに若手社員とのコミュニケーションに効果的だ。「結論→根拠→事実」という流れで相手の理解と行動を促す。新人指導や部下への指示など、日常のあらゆるコミュニケーションに応用できるだろう。
この話し方を新入社員自身も学べば、報連相の質も上がる。顧客に対する提案活動にも役立つはずだ。短ければ良いわけではないが、ピラミッドストラクチャーで話すことは、単なるテクニックではなく、相手を尊重する姿勢の表れでもある。超簡潔な話し方を身につけ、円滑なコミュニケーションを実現しよう。
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