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5大共通ポイントのランキング 3位「dポイント」、2位「PayPayポイント」、1位は?

» 2025年04月15日 05時00分 公開
[小松恋ITmedia]

 消費者が最も多くのポイントをためているブランドの1位は「楽天ポイント」。インターネット上でのポイント交換サービス「Gポイント」を運営するジー・プラン(東京都品川区)が実施した「ポイントサービスに関する市場調査」で分かった。

ポイントサービスに関する市場調査を実施(写真提供:ゲッティイメージズ)

楽天ポイントがシェア拡大 背景は?

 1位となった「楽天ポイント」は37.7%と圧倒的な支持を継続していて、2位の「PayPayポイント」(15.7%)を大きく引き離した。3位は「dポイント」(14.1%)という結果に。その後は、2024年にTポイントと統合した「Vポイント」(6.7%)、「Pontaポイント」(7.5%)が続き、5大共通ポイントが全体の約8割を占めた。

最も貯めているポイントについて

 ポイントを貯めている理由については、「日常生活で貯(た)まる場所が多いから」(60.6%)と回答した人が最多。次いで「日常生活で使える場所が多いから」(41.1%)、「そのポイントが貯まるキャッシュレス決済を利用するから」(24.3%%)となり、上位の傾向や割合は前回とほぼ変わらなかった。

ポイントを貯めている理由について

 ポイントを貯めるために利用しているサービスについては、「オンラインショッピングやECサイト」が54.2%、「リアル店舗での買い物」が53.5%となり、いずれも高い割合を占めた。 

 ポイントサービス別に見ると、「楽天ポイント」はオンラインショッピングでの利用率が76.4%と最も高い。さらにクレジットカード(44.9%)、銀行サービス(14.2%)、証券サービス(10.1%)の利用率も高かった。楽天は決済や金融サービスを通じて、顧客を、いわゆる楽天経済圏に囲い込んでいるようだ。

 一方で、「dポイント」(58.0%)や「Vポイント」(58.1%)は、リアル店舗での買い物が主な獲得手段となっている。特に「dポイント」は、キャッシュレス決済(39.8%)や携帯電話サービス(29.0%)の利用率が高く、ドコモ経済圏の特徴が顕著に見られた。

イントを貯めるために利用しているサービスについて

 リアル店舗で、ポイントを貯める際にスマホのアプリを利用しているかについては、「よく利用している」人が43.4%、「たまに利用している」人は29.5%と、利用率は約7割を占めた。

 「よく利用している」ポイントサービスごとに見ると、「PayPayポイント」は53.8%と最も高く、「dポイント」(52.3%)、「楽天ポイント」(41.7%)が続いた。

 決済時にアプリを利用する機会が多いことから、決済サービスと連携したポイントの利用率が高くなったとみられる。さらに、これらのポイントサービスは決済・EC・通信・金融など幅広いサービスと連携しており、アプリの利便性の高さも利用率に影響しているようだ。 

リアル店舗でポイントを貯める際にスマホのアプリを利用しているかについて

 1年間に貯めたポイントでどのくらい得をしたと思うかについては、1位が「1万円以下」(22.7%)、2位が「5000円以下」(22.5%)、3位が「5万円以下」(15.7%)となった。平均値は2万5087円だった。

1年間に貯めたポイントでどのくらい得をしたと思うかについて

 調査は、10〜60代の男性3000人と女性3000人を対象にインターネットで実施した。調査期間は2024年12月24〜27日まで。

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