外国人の利用客も多い人力車。接客レベルを高めるために、語学学習にも力を入れているのだろうか? 西尾社長によると、大切なのは語学力よりも「楽しませようという気持ちと表現力」だという。日本人が海外旅行に行き、そこで接客してくれた外国人の日本語がつたなくても一生懸命であれば、それほど気にならないだろう。同じように、多言語を流暢(りゅうちょう)に話せることよりも、楽しませたいという“パッション”が伝わるコミュニケーションを重視しているという。
東京力車の場合、採用後の研修期間は同業他社の3倍以上と長く、その間も給与や食事補助代を支給する。食事代まで補助するのは、観光地の食事を自ら味わい、体験として取り入れてもらうためだ。
研修で最も重視するのは「自分のためではなく、お客さまのため」という意識改革だ。西尾社長は「お金のために働いている人は表情や声色、態度ですぐに分かる」という。研修では俥夫としての技術だけでなく、日本の歴史や文化、浅草の地域知識も学ぶ。社内における「卒業検定」の突破率は10%という厳しさだ。
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