総務の仕事は、多くの社員にとって目に見えにくい。総務という存在は、組織の円滑な運営を支える「縁の下の力持ち」だからだ。
総務パーソンへのヒアリングを通じ、彼・彼女らが抱える“見えない苦労”の数々に触れた。そして、総務という職種の「守られなさ」に改めて気付かされた。今回は「総務をどう守るか」という視点で、総務という職種の重要性とその支援の在り方を考えてみたい。
総務部の業務は、会社の根幹を支える役割を担っている。経営層と社員をつなぎ、制度設計や社内ルールの運用、オフィス環境の整備など守備範囲は広い。その中で、ある総務担当者はこう語った。
「社員向け制度の導入に携わる中で、『これは社員のためというより、実は経営の都合を優先したものだ』と気付く場面がある。現場の声をくみ取りながら制度を整える立場にいるからこそ会社の“本音”に触れてしまい、やるせなさを感じることもある」
制度の背景にある経営層の意図を知る立場であることは、総務にとって誇るべきことでもある。しかし、それが社員の期待と乖離していると感じた時、板挟みの苦しみが生まれてしまうのだ。
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