「辞める=逃げ」じゃない? 20〜35歳の若手が語る退職のイメージ

» 2025年05月21日 09時00分 公開
[堀内ひろITmedia]

 退職にともなう気まずさなどから、退職代行サービスが急速に拡大している昨今。20〜35歳の社会人に「仕事を辞めることに対するイメージ」を尋ねたところ、「心や体を守るために必要なこと」(32.0%)と答えた人が最も多いことが、退職代行サービスを運営するWandering Seagull(新潟市)の調査で分かった。

photo Wandering Seagullが調査(出典:写真AC)

 以下「自分らしく生きるための選択」(30.2%)、「新しい挑戦への第一歩」(26.9%)、「自分の可能性を広げる機会」(21.5%)、「逃げや甘えだと見られそう」(20.2%)が続いた。

 この結果を受けて、同社は「心身の健康や自己実現、新たな挑戦といった前向きな理由が上位に挙がったことから、退職に対するネガティブな認識は薄れつつある様子がうかがえる。近年の価値観の多様化により、『辞める』こと自体が自己防衛や成長の手段として受け入れられている傾向が見てとれる」とコメントした。

photo 仕事を辞めることに対するイメージ(出典:プレスリリース、以下同)

 「集団やグループを辞める際に、困難や課題を感じた経験の有無」については、「ある」が45.3%とほぼ半数を占めた。

 回答者からは「辞めたあとの周囲との関係の気まずさ」(24歳女性)、「人手不足でなかなかすぐに辞めることができなかったので、6カ月前から退職の意思を伝えて確実に退職できるように手配してもらった」(31歳女性)、「後のことを考えていない自己中心的な人だと言われた」(34歳男性)といった声があった。

photo 集団やグループを辞める際に、困難や課題を感じた経験の有無

 インターネットによる調査で、対象は20〜35歳の社会人1010人。調査期間は5月9〜12日。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR