27年卒の8割が「就活貯金」検討中、学生が備えるリアルな理由とは?(2/2 ページ)

» 2025年06月19日 12時47分 公開
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預貯金の目的

 預貯金の目的について尋ねたところ「交通費」(64.4%)が最多で、「アルバイトができない期間の生活費」(56.0%)、「宿泊費」(32.0%)が続いた。

 「マイナビ企業新卒採用活動調査」によると、企業が実施したインターンシップ・仕事体験の形式は、2025年卒対象では「すべて対面で実施」が44.0%となり、2023年卒時点と比べて15.7ポイント増加した。同社は「実施場所が遠方、かつ交通費が支給されない場合に備えて預貯金を検討しているのではないか」と分析した。

photo 何に備えて貯金をしようとしているか
photo 学生向けインターンシップの実施形式

 就職後に毎月の給料から貯めたい金額を聞いたところ、「5万円以上」と回答した学生が54.6%にのぼり、半数を超えた。前回調査で理想の初任給額は、25万円が最多だった。この結果から、学生は初任給の約20%を預貯金に充てたいと考えているようだ。

photo 就職後に毎月の給料から貯金に回したい額
photo 初任給として理想的だと思う金額

 「マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(2027・2028年卒対象)」によると 「お金に対する不安」(76.3%)が最多だったことから、学生たちは将来への備えを強めているようだ。

photo 自分の将来について、不安を感じていること

 調査は5月20〜31日にインターネットで実施。2027年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生を対象とした。有効回答数は3051人。

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