従業員の生成AI利用率90%超のリアル! いちばんやさしい生成AIのはじめかた
【開催期間】2025年7月9日(水)〜8月6日(水)
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【概要】ディップでは、小さく生成AI導入を開始。今では全従業員のうち、月間90%超が利用する月もあるほどに浸透、新たに「AIエージェント」事業も立ち上げました。自社の実体験をもとに、“しくじりポイント”も交えながら「生成AIのいちばんやさしいはじめ方」を紹介します。
「ポケモンGO」「モンスターハンターNow」「ピクミンブルーム」など位置情報ゲームのパイオニア米Niantic(ナイアンティック)が5月29日、前述のゲーム事業を米国ゲーム大手Scopely(スコープリー)に35億ドル(約5085億円)で売却した。この売却により、ナイアンティックの代表的な開発チームや、「Campfire」や「Wayfarer」といったコミュニティサービスもスコープリー傘下に加わる。
スコープリーは、2011年に米ロサンゼルスで設立。世界15カ国以上で多様なゲームを展開するグローバルゲーム企業だ。2023年7月にはサウジアラビア政府系ファンド傘下の「サヴィー・ゲームズ・グループ」(Savvy Games Group)による買収を受け、資本面・ネットワーク面の強化を通じて、グローバル市場での競争力を高めている。
同社の経営体制は、共同創業者兼共同CEOのウォルター・ドライバー氏、共同CEO兼取締役のハビエル・フェレイラ氏、そして最高収益責任者(CRO)兼取締役のティム・オブライエン氏の3人を中心に構成している。
スコープリーがナイアンティックを買収した狙いは何か。日本市場でどんな存在感を発揮していくのか。スコープリーの共同創業者 兼共同CEOのウォルター・ドライバー氏に聞いた。
――スコープリーという企業についてまず教えてください。
スコープリーはロサンゼルスを拠点に2011年に設立した会社です。2023年にサウジアラビア政府系のゲーム投資会社「サヴィー・ゲームズ・グループ」と提携しました。私たちは独立した組織として活動していて、彼らとは戦略的なパートナーシップを築いており、役員レベルでの席も設けています。この提携を通じて、グローバルゲーム市場の拡大を共に目指していく関係となっています。
――今回のナイアンティック買収によって、どのようなシナジーが生まれると考えていますか。
「シナジー」という言葉よりも、私は「パートナーシップ」として捉えています。私たちがナイアンティックのチームにどのようなリソースを提供できるかが、最も重要だと考えています。
スコープリーは幅広いゲームポートフォリオを持っており、そのデータやノウハウをナイアンティックのチームにも活用してもらえると考えています。当社のゲームがどのような機能を持ち、どのような体験を多様なプレイヤーに提供しているのか。そうした知見を参考にしてもらえるはずです。
また、パブリッシングの能力も非常に高く、AppleやGoogleといった企業との強固な関係性も築いてきました。さらに、消費者行動や心理の深層にある「本音」や「隠れた動機」の洞察に関しても、プレイヤーのニーズや今後のゲームの進化に役立つ情報を多く持っています。組織全体として持つ、他社より優れたマーケティングに関する強みも含めて、ナイアンティックのチームをより強化できると自負しています。
――日本市場には強いコンシューマーゲームがありますが、今後どのように関係を深めていきますか。
特に欧米の企業にとって、日本市場は非常にユニークで特別な環境だと感じています。現場に日本のカルチャーを理解しているチームがいることは、非常に重要だと考えています。スコープリーはこれまで、欧米の企業や米Disney(ディズニー)などと長期的で深い関係を築いてきました。ナイアンティックの現場のチームがいることで、今後は日本の巨大な3つのIP(「ポケモンGO」「ピクミンブルーム」「モンスターハンターNow」)についても、より深い関係を築いていけると期待しています。
――スコープリーでウォルターCEOは、ハビエル・フェレイラさんと一緒に共同CEOに就いています。共同CEOというのは、どのように役割分担をしているのでしょうか。
私は2011年にスコープリーを共同で創業し、ハビエルは2014年にジョインしてくれました。この11年間、私たちはパートナーとして会社を牽(けん)引してきました。創業当初は社員が50人ほどでしたが、今では2500人弱にまで成長しています。規模が10倍以上になったことで、やるべきことも非常に多岐にわたるようになりました。
そうした中で、リーダーが2人いることは、本当に助かっています。ティムは最高収益責任者(CRO)でもあり、現在の会社の状況だけでなく、今後どのような方向に進むべきかを常に一緒に考えています。共同CEOという体制があることで、会社の成長をより高いレベルで実現できると考えています。
――ウォルターCEOは、自身の強みについて、どのように分析していますか。
私の強みは、一貫した原動力をチームに与えられることだと思っています。会社では毎日さまざまなことが起こります。長期的に組織を構築していくためには、働く人たちに「自分たちは何を目指しているのか」「どんな価値観で動いているのか」「どんなミッションを持っているのか」といった指針を、一貫して示し続けることが重要だと考えています。
そして、そのエネルギーや姿勢を毎日同じレベルで提供し続けることで、社員の皆さんも日々安心して働ける環境を作れると思います。私はこの15年間、それを続けてきましたし、続けていくことによって、そのエネルギーはさらに大きくなっていくと信じています。
――組織が大きくなるにつれて、どのようにマネジメントを変えてきましたか。
スコープリーという会社は、数年ごとに大きく変化してきたと感じています。時代の変化や、会社のスケールの拡大に合わせて、私たちのオペレーションの構造も常に進化させてきました。ティムやハビエルと私は、10年以上一緒に仕事をしています。それ以外にも本当に素晴らしいリーダーたちがチームに加わり、それぞれがビジネスのさまざまなパートや部門を率いてくれています。私たちは単なるマネジャーではなく、「リーダーの中のリーダー」としての役割も担っていると考えています。
――ウォルターCEOがマネジメントする上で、最も大事にしている考え方は何ですか。
特に大切にしているのは、インスピレーションを与えられるような、大胆な挑戦ができるリーダーと一緒にチームを作っていくことです。ナイアンティックのチームが加わってくれたことで、彼らの持つスキルや関係性、そしてこれまで私たちが持っていなかった新しい価値観や知見を取り入れることができています。そうした多様なパートナーから学び続け、自分たち自身も常に変化し成長していくことが、スコープリーのポテンシャルを最大限に引き出す鍵だと考えています。
そして何より、自分たちがまだ知らないことを教えてくれるような人たちと一緒に働ける環境を作ることが、マネジメントにおいて最も大事なことだと思っています。新しい知見や視点を取り入れ、組織全体で学び続ける姿勢を大切にしています。
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