「全員にクーポンを配信する場合と、狙いを絞って配信する場合とでは、効果が2〜4倍違う」(林氏)。この数字が意味するのは、真水の売り上げ――つまり施策がなくても発生したであろう売り上げを除いた、純粋な増加分だ。
最近の成功事例がドラッグストアだ。顧客の購買履歴を分析し、ニーズに応じてクーポンの内容を変更したところ、実際の購入につながるケースが増加した。
マーケティングの精度を支えるのは、分析から配信、効果測定までの一気通貫システムだ。従来の広告では最終的な売り上げへの貢献度が不明確だったが、楽天のシステムでは広告を見た顧客が実際に来店し、何を購入したかまで追跡できる。
消費者がレシートを撮影・投稿することでポイントがもらえるサービスである「楽天パシャ」も活用されている。これにより、楽天ポイントを導入していない店舗のデータも収集でき、近隣店舗と自店の売れ筋商品の違い、競合の価格戦略が可視化される。
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