発売当初から反響は大きく、1日の客数が1000組を超える日もあった。売り上げも好調で、累計販売数は6月末時点で7万食、8月末には15万食を突破するなど勢いを増している。
万博推進部次長の稲田雅俊さんは「想定を大きく上回る反響だった」と語る。
支持を集めた最大の理由は価格だ。特に「海苔弁」を500円に設定したことで、SNSを中心に「万博内でワンコインは破格」といった声が広がった。当初は期間限定価格の予定だったが、話題性を受けて、同社は継続を決断した。
会場内の飲食は高価格帯が多く、ワンコインで購入できることの希少性が際立った。購入者からも「手頃な価格で助かる」「並びながら食べられて便利」といった声が多く寄せられている。
「食べ歩きニーズ」に応えたことも大きい。万博会場には大屋根リング下をはじめ休憩スペースが点在しており、気軽に腰を下ろして食べられる場所がある。小ぶりサイズで片手に収まる形状は、長時間歩き回る来場者にとって食べやすかった。
想定外だったのは、リピーターの多さだ。「通期パスの来場者が想定以上に多く、飽きさせないバリエーションが必要になった」と稲田さんは語る。これを受け、7月から「チキン南蛮」、9月から「なす味噌」を投入。現在は「チキン南蛮」がシリーズの売れ筋に成長している。
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