転職までに勤めるべき最低期間は、どのくらいが妥当なのか。オープンワーク(東京都渋谷区)の調査によると、「何年でも良い」(26.1%)が最多となり、「2〜3年未満」(25.4%)、「3〜4年未満」(25.3%)と続いた。およそ半数が「3年未満の離職」に否定的ではないことがうかがえる結果となった。
「何年でも良い」と回答した人からは、「在籍期間よりも状況や目的で判断すべき」とする声が目立った。特に、入社後のミスマッチが深刻な場合や心身の健康への負担が大きいと感じた場合には、すぐにでも環境を変えることを勧める意見が寄せられた。
「2〜3年未満」または「3〜4年未満」と回答した人からは、自分との相性を見極めるために期間が必要だと考える人が多いほか、「次の転職で志望先からどう評価されるか」を意識する声も多かった。一方、企業視点では「育成の手間をかけ、独り立ちし始めた頃に辞められるのが最も痛手」という声も挙がった。
転職前に勤めるべき最低期間について、年代別に見ると「2年未満」が20代で21.1%、30代で18.5%だった。一方、40代では8.0%、50代で9.2%にとどまった。特に50代は、「5年以上は勤務すべき」(10.3%)が唯一10%を超えるなど、勤続年数に対する価値観には、世代間で違いがみられた。
世代間の違いについて同社は、「終身雇用の前提が根強く、転職が一般的ではなかったことが背景にあるほか、50代の多くは組織運営や人材採用に関わっている可能性があり、その立場から長期勤務を重視する傾向がある」と分析した。
調査は、1044人を対象にインターネットで実施した。調査期間は、6月27日〜8月6日。
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