――最近の傾向として、MBTIなどの性格診断を導入する企業もあるようですが
確かに一部ではありますが、主流とは言い切れません。それよりも増えているのは「うちの会社のSNSは見ましたか?」という確認です。企業の世界観や雰囲気を事前に理解しているかどうかは、志望度の高さを測るひとつの指標となっています。
面接は評価の場であると同時に、“出会い”の場でもあります。候補者にとって、面接官は「自分を落とす存在=敵」と映ることが多いですが、本来は「一緒に働くかもしれない仲間」です。その意識を持ち、「あなたと働きたい」という気持ちを言葉や態度で示すことで、相手の緊張が和らぎ、面接の質が格段に高まります。お互いが良い時間を過ごすためにも、人間らしい姿勢を忘れないでほしいですね。
――転職市場では、ヘッドハンティングの実態もあると聞きました。
はい、特に日系企業や百貨店、ゲーム業界などでは、取引先や外部委託先からの引き抜きも珍しくありません。小規模企業が複数関わるプロジェクトでは「次の案件も一緒にやりましょう」といった自然な形でヘッドハンティングが行われることもあります。
若林宏美
一般社団法人テツナグ代表理事。
クリエイティブチームRutsubo代表。
キャリアコンサルタントとして就活生・採用側企業の双方に向けた講座や、個別相談に従事。
近年はSNSを利用した採用ブランディングを多数の企業で手掛けている。
Instagram→@tetsunagu
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