伏見学(ふしみ まなぶ)
フリーランス記者。1979年生まれ。神奈川県出身。専門テーマは「地方創生」「働き方/生き方」。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修了。ニュースサイト「ITmedia」を経て、社会課題解決メディア「Renews」の立ち上げに参画。
東北縦貫自動車道の古川インターチェンジを降りて、国道を北西に約30分クルマを走らせると、左手に「あ・ら・伊達な道の駅」と書かれた大きな看板が視界に入ってくる。
ここは宮城県大崎市の岩出山。近くには“奥州三名湯”の一つである鳴子温泉があり、紅葉の季節には多くの観光客でにぎわう。そんな場所にある「あ・ら・伊達な道の駅」は、全国トップレベルの人気を誇る道の駅として知られる。その実力が示す通り、平日にもかかわらず駐車場は混み合い、ひっきりなしに人が出入りしている。
直近の年間来場者数は約320万人、年間売上高は約20億円、リピーター率8割――。これは全国に1200以上ある道の駅の中でも突出した数字だろう。しかも開業から25年間、ほぼ右肩上がりの成長を続けている。
2024年にはリクルートの旅行情報サイト「じゃらん」による「全国道の駅グランプリ」で1位を獲得し、その成功は注目を集める。しかし、この施設の出発点は意外にも人口減少で廃校となった中学校の跡地だった。一体なぜこれほどの成果を上げられたのか。同施設の運営会社である池月道の駅・佐々木純社長への取材で見えてきたのは、地域密着経営の新たな可能性だった。
ストーリーは1990年代、岩出山町(現大崎市)の人口減少により一栗中学校が廃校となったことから始まる。
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