言うまでもなく、三種の神器とは剣、勾玉(まがたま)、鏡という天皇家に代々伝えられてきた宝物。今回、竹田さんはこの3つについて、柳本大塚古墳出土の内行花文鏡(ないこうかもんきょう)、黒塚古墳出土の鉄剣、等彌(とみ)神社の勾玉を、図面を基に忠実に復元し、副葬することも古墳墓の「こだわり」のひとつだと説明した。
さらに古墳墓では、埋葬された方全員の名前を神主が唱える神道形式の御霊祭(みたままつり)が年2回行われるというのだ。「そこまでやってくれるの?」と驚く人も多いはずだ。一般的な樹木葬や墓地でも定期的に「合同慰霊祭」のようなものは開催するが、個々の名前をわざわざ読み上げるようなものは少ないからだ。
実際、竹田さんも講演で「古墳墓の説明を聞くと、ほとんどの人が“この価格でそんな細かいところまでこだわっているんですか”と驚かれます。でも、質のいいものを安くというのはビジネス全般にかかわることですから」とおっしゃっていた。また、実際に古墳墓の見学会をした際に、購入した人からこんなうれしい言葉ももらったという。
「こんなすごい古墳に入れるんだと思ったら、なんだか死ぬのが楽しみになってきましたよ」
そんな「こだわり」に加えて、購入者の満足度を高めているのが、(2)の「ユーザー目線に立った『利便性』」だ。
竹田さんによれば、この古墳墓の購入は98%以上がネット経由。しかも決済方法の5分の4はクレジットカードだという。高齢のためネットに疎(うと)い方もいるが、スタッフが丁寧に説明して最終的にネットでの購入につながったケースもあるそうだ。
このデジタル化によって、購入側も販売側も、書類をたくさん書いたりチェックしたりするような時間や労力が削減でき、非常に好評だという。
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