自動車業界は電動化やカーボンニュートラル、新技術の進化、消費者ニーズの変化など、さまざまな課題に直面している。変化が激しい環境の中で、求められる戦略は何か。未来を切り開くには、どうすればいいのか。本連載では、自動車業界の未来を多角的に分析・解説していく。
2023年のジャパンモビリティショーで発表されたホンダの新型プレリュードが、いよいよ発売された。スタイリングや価格、装備などがすでに話題になっているが、このクルマにはこれからのホンダ、いや日本車メーカーの未来がかかっているように映るのだ。
つまり、「どう稼いでいくか」というビジネスの根幹に関わる課題の解決策の一つとなる可能性を秘めているのである。
24年ぶりに復活となったホンダのスペシャリティクーペ、新型プレリュード。伸びやかなスタイリングと高級感ある仕立て、燃費性能、スポーティーなハンドリング性能が持ち味の新しい価値観を感じさせる電動スポーティーカーだ(写真:ホンダ)「安くて壊れないクルマ」というだけでは、いずれジリ貧になる。クルマの魅力を創造し続けなければ、日本車の存在感はどんどん希薄になり、中国車や韓国車に飲み込まれてしまうだろう。
そういった意味で、新型プレリュードは期待の星なのだ。こうしたクルマ(後述するが、単にスポーティーなクーペを指すのではない)が続々と登場することこそ、日本車のブランド力を高めることにつながる。その理由をこれから説明しよう。
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