JR大阪駅周辺がにぎわいを見せている。「うめきたエリア」の再開発により施設や公園が次々と誕生したことで、行き交う人が増加した。
その中で特に好調なのがLUCUA osaka(以下、ルクア大阪)だ。2024年度は売上高1037億円、来館者数8000万人を達成するなど、いずれも過去最高を記録した。2026年4月からは新館の「ルクアサウス」が開業予定で、さらなる集客を見込んでいる。
ルクア大阪は、JR大阪駅に直結する大型ファッションビル。「ルクア」(東館)と「ルクア 1100(ルクアイーレ)」(西館)の2館からなり、総称して「ルクア大阪」と呼ばれる。
20〜30代の女性をメインターゲットに、全国初出店や関西初出店のブランドを積極的に誘致し、梅田エリアのファッション拠点として地位を確立してきた。
2011年開業のルクアは最先端のファッションや独自性を重視し、2015年開業のルクアイーレは大型店舗や旗艦店、体験価値の提供など、すみ分けを行っている。ルクア大阪事業本部長の高垣知佳氏は、「当初はルクアを卒業した客層がイーレに移行することを想定していたが、現在は両館の顧客層がほぼ重なっている」と語る。
ルクア大阪は、一見するとファッション業態中心に見えるが、アパレルのほか、スーパーマーケット、映画館、飲食店など幅広い業態をカバー。この「フルカバレッジ」戦略が、駅直結という立地と相まって集客力を高めている。
ショッピングセンター業界全体も好調で、繊研新聞社が実施した調査によると、コロナ禍を経て3年連続で9割の施設が増収となった。ルクアも成長を加速させており、2024年度の売上高は前年比17.5%増、来館者数は同7.3%増だった。
特にルクアイーレは、コスメセレクトショップの「アットコスメストア」の好調などにより、売り上げ・客数ともにルクア(東館)を上回る規模に成長した。
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