3館体制となり、高垣氏は「日本一のファッションSC(ショッピングセンター)」と、「地域で1番のプラットフォーム」という2つの目標を掲げる。
その実現に向け、開業から15年近く大規模な改装を行ってこなかったルクアも、2026年から2027年にかけて順次リニューアルしていく方針だ。テナントの入れ替えで館の鮮度を高め、競争力を維持する。
ただし、課題もある。最近では郊外のショッピングセンターに、ルクアと同じテナントが出店するケースが増えていることだ。顧客が車で行ける郊外SCを選ぶ可能性も高まるため、テナント構成だけでは差別化が難しくなりつつある。
こうした同質化に対し、ルクアは体験価値とコミュニティー機能を重視する。インバウンド比率も高まり、リピーターも4割に上るというが、インバウンド層を重視した戦略をとるのではなく、まずは地域に根ざしたコミュニティーとしての価値を提供していく方針を掲げる。
「リアルの体験価値でいえば、SCは必要不可欠なものになった。一方で、生活必需品などはワンクリックで買える時代。SCは、これまでのショッピング『センター』ではなく、『コミュニティー』に変わらないといけない」と高垣氏は語る。
モノを売るだけでなく、リアルな体験やイベントなど、コミュニティーとしての機能を提供する場所へ。インバウンド需要に過度に依存せず、地域に根ざした姿を重視するルクアの戦略は、商業施設の同質化が進む中で、ひとつの答えとなりそうだ。
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