加えて同社は、AI時代の新しいマーケティングフレームワーク「Loop Marketing」(ループマーケティング)を定義している。Loop Marketingは「EXPRESS」(表現)、「TAILOR」(個別化)、「AMPLIFY」(増幅)、「EVOLVE」(進化)の4つのステージで構成されており、自社らしいコンテンツを、パーソナライズし、さまざまなチャネルで配信していくべきだと、方針を示している。
「Loop Marketing」を実現できれば、これまで以上にたくさんのコンテンツを量産でき、未来の顧客との接点を持てる可能性が高まるかもしれない。しかし一方で、消費者にとってコンテンツが増えすぎる状態は、デメリットもあるのではないか。また、コンテンツが増えることにより一つ一つの質が低下する可能性はないのか。
Aja氏はこの問いに対し「コンテンツの質は、低下するどころかむしろ向上する」と話す。
AIはユーザーからの問いかけに対し、文脈を精緻に理解し、莫大な情報を参照して、パーソナライズした回答を提供する。AIによって検索体験が変化し続けたことで、消費者は今まで以上に具体的な回答を求めるようになったという。「そのため、これまで以上にペルソナや特定のユースケースに合わせたコンテンツ設計を重視する必要があります」
「これは、誰にでも適用可能なコンテンツから、特定の目的やシーンに特化した情報を与えるコンテンツへの転換です。よりパーソナライズされ、カスタマイズされたコンテンツを発信する必要があるため、コンテンツの質は低下するどころか、むしろ向上しているのではないでしょうか」
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