なぜ、1000円超の分度器が人気なのか 測定メーカーがこだわった「4つのポイント」インタビュー劇場(不定期公演)(2/5 ページ)

» 2025年10月10日 09時22分 公開
[土肥義則ITmedia]

1000円超の分度器が気になる

 「なるほど、いろいろこだわっていることはよく分かった。でも、なぜこの分度器が売れているのか、よく分からないなあ」といった人も多いかもしれない。筆者も子どものころを振り返ると、算数が苦手であった。

 「分度器の細かい目盛を正確に読めない」といった基本的なことだけでなく、そもそも角度の意味をよく理解していなかったようだ。「150度と75度の違いは、どのくらい?」と聞かれても、よく分からないまま授業が進んでいて、道具の使い方を覚えようとしていた記憶がある。

快段目盛を採用
両面分度器は下部の段差によって0度を合わせやすくした

 ということもあって、1000円超の分度器がとても気になるのだ。高価な道具を使っていれば算数の点数はもっとよかったかも……といったタラレバの話ではなく、なぜ新潟精機はこのような分度器を開発したのか。その背景について、 HC事業部営業課の村岡昭彦さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。

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