吉田社長によると、令和のクレープはパリパリが主流である一方、もちもち食感も根強い人気があり、二極化しているとのこと。「たい焼きの皮もパリパリともちもちのどちらもあります。それと同じことがクレープでも起きています」
Instagramで「#クレープ」と検索すると、202万件の投稿があり、吉田社長が言うように、「パリパリ」と「もちもち」はどちらもキーワードとして見られる。
“もちもち”をウリにするジェラフルは、ベッドタウンのフードコートへ出店を重ね、事業を拡大している。都心に出店していないこともあり、いまのクレープブームの影響は大きくないが、安定的に収益を上げているという。
ジェラフルのクレープの価格は地域によって異なるが、400〜700円台が多く、都心の人気クレープ店と比較すると半額程度。学生やニューファミリー層がメイン顧客で、タピオカドリンクとのセット購入も多いという。
「売上構成比は7:3ぐらいでクレープが多いのですが、タピオカドリンクも比較的売れています。タピオカブームは終わりましたが、ブーム以前と比較するとブームが去った後のほうが売り上げが上がっているので、認知が上がって定番化したのだろうと思います」(ジェラフル社 吉田社長)
ジェラフルはトレンドに乗ってもうけを狙う都心店とは異なり、「ホームランを狙わず、ヒットを打ち続ける」方針を掲げているそうだ。
「ちまたでは『クレープブーム』と言われていますが、私の認識ではクレープは『国民食』です。『ラーメン』や『寿司』と同じような定番人気の食カテゴリーだろうと。当社は、天気に左右されずに集客できるフードコートのメリットを生かして、フランチャイズで店舗を広げてきました。期間限定メニューなどリピーターの方にも飽きられないような施策は打っているものの、いずれ終わる流行りはつくらない方針です」(ジェラフル社 吉田社長)
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