多くの人に親しまれている駅ナカ施設。JR東日本は駅構内を利用した商業施設を「エキナカ」と名付け、「エキュート」や「グランスタ」などの施設を展開し、駅をより便利に使ってもらうためのPRを行っている。
そんなJR東日本の代表的な路線が山手線だ。山手線の各駅は、首都圏の主要ターミナルとして多くの人に利用されている。2024年度乗車人員ランキングから山手線の駅を抜き出すと、1位は新宿駅、2位は池袋駅、3位は東京駅。特に東京駅は、駅ナカ施設の充実度でもよく知られている。
山手線には30の駅があり、1日の平均乗車人員は15万人以上だ。上位15駅は利用者が多く、人が集まる駅といえる。
そんな山手線でも、駅ナカ施設がほとんどない、あるいは小規模な駅が存在する。
JR東日本は不動産事業に力を入れ、駅を“鉄道に乗る場所”から“商業施設としても収益を生む場所”へと変えてきたにもかかわらず、なぜ一部の駅では商業施設を設けていないのか。
本稿ではその理由を考察してみたい。
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