職場でのAI活用状況は、国ごとにどのような特色があるのか。ワークマネジメントプラットフォームを提供する米Wrikeは、日本、米国、英国、ドイツ、フランスの5カ国を対象に調査を実施した。
「日常的にAIを利用する」と回答した割合は、米国82%、英国86%、ドイツ88%、フランス78%に対し、日本は73%で最下位だった。
利用ツール数を見ても、日本のAIユーザーの70%が「週に1〜2種類」しか使っていないという結果に。他国では「3〜5種類」「5種類以上」の回答が日本より多かった。また、日本では「週に5種類以上」を使うパワーユーザーはわずか3%と、こちらも5カ国中最も少ない結果に。
AIツールに求める特徴として、日本は「正確性」(63%)と「使いやすさ」(58%)が、米国、英国、ドイツを上回った。「直感的でシンプルに使えるAI」が日本市場で最重要視されていることが分かる。
AI活用を進めるため、企業にどのような支援をしたか尋ねたところ、日本では「AI利用に関する公式方針の共有」(45%)が5カ国中トップで、ガバナンス整備は進んでいることが分かった。一方、「リーダーシップによるAIのビジョン伝達」は17%にとどまり、米国(35%)、英国(36%)の半分以下だった。また、「AI活用の研修を受けたことがある」は34%で、教育投資は十分とは言えない結果となった。
AI導入で日本が最も課題として挙げたのは、「明確な責任者・推進者がいない」(28%)で、他国を大きく上回った。「ツールが実務フローに合っていない」(25%)も目立ち、トップダウン導入が現場の業務と噛み合っていない構造的な問題が示唆される。
会社が承認していないAIツール(シャドーAI)の利用率は、米国が54%と最も高い一方、日本は27%にとどまった。Wrikeは「米国のように個人が積極的に新ツールを試す文化は弱く、ガバナンス重視・品質重視傾向が強いことを反映している」と分析する。
調査は2025年9月、米国、英国、ドイツ、フランス、日本のフルタイム従業員を対象にインターネットで実施した。サンプル数は各国200人、合計1000人。
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