希望する部署や勤務地に配属されなかった、いわゆる「配属ガチャ」を感じた新入社員は48.1%で、配属された新入社員に当たり外れがある、いわゆる「新人ガチャ」を感じた上司・先輩社員も67.3%に上った。
人材不足かつ売り手市場により、採用競争が激化する中で採用した貴重な新入社員にもかかわらず、現場では育成に翻弄(ほんろう)される上司・先輩社員の様子がうかがえる結果となった。
上司・先輩社員に、新人指導を通じた自身の成長実感を尋ねたところ、「実感がある」は59.7%だった。2018年をピークに下降傾向にあり、現場の「育成疲労」が顕在化していることが分かる。
新入社員が仕事において課題・不安に感じることは何か。時期別に分けて聞いたところ、いずれも「PCやITのスキルがない」が上位5位以内に挙げられており、前年より順位が上昇した。
特に入社1年目の主な勤務先が「在宅」だった人においては課題の第1位に挙げられ、「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代であっても、ビジネスに必要なITスキルの習得支援が急務であることが分かった。
調査は、2024年から2025年に入社した新入社員と、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員計2674人(新入社員1085人、上司・先輩社員1589人)を対象にインターネットで実施した。調査時期は6月。
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