なぜ、森永ラムネは「受験生」に賭けたのか 夏のお菓子が変わった瞬間(2/5 ページ)

» 2026年01月12日 08時00分 公開

新商品は伸び悩み

 しかし、新商品の売り上げは伸び悩んだ。2015年にウコンを配合した「ラムネのチカラ」、2017年には大人の女性に向けた「スパークリングラムネ」を発売したが、いずれも発売から1年程度で販売を終了した。大人のお菓子としてのニーズを捉えていた中で、何が問題だったのか。

photo 2015年に発売した「ラムネのチカラ」(森永製菓提供、以下同)

 同社菓子マーケティング部の小山内裕亮さんは「森永ラムネといえば、水色のボトル形状と赤いブランドロゴの印象が強い。そのイメージとかけ離れた商品を出してしまった」と振り返る。

 炭酸飲料を想起させる黄色系・赤系のパッケージを使用したこともあり、森永ラムネのシリーズ商品と認識されなかったのだ。

photo 2017年に女性向けに発売した「スパークリングラムネ」

 そこで、同社は方針を転換し、森永ラムネ“らしさ”を生かした商品開発に切り替えた。小山内さんは「ブランドの本質的な価値を見つめ直す必要があった」と説明する。顧客が幼い頃から慣れ親しんだ、懐かしく安心できるイメージという情緒的な価値の訴求を目指した。

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