銘柄が選べない「酒ガチャ」が、なぜ若年層を引きつけるのか 飲んだあとの無償交換にも対応(3/4 ページ)

» 2026年01月15日 08時00分 公開
[岡のぞみITmedia]

酒造の技術力と顧客データで共創する、新しい酒

 クランドは毎週3〜4商品、月に最大30商品をリリースし、常時100〜120商品を開発中だ。このスピード感は、酒類業界の中でも珍しい。通常の「酒のお楽しみ袋」と違い、クランドの酒ガチャは都度購入でありながら、商品数や価格帯が明確にプラン化されている。そのため、偶然性はありつつも、購入前に体験のボリュームを想像しやすい。

多くの商品をリリース(出典:クランド)

 それを可能にしているのが、日本全国200社以上の酒蔵と連携する「分散型の開発体制」である。特定の酒蔵に依存するのではなく、各地の酒蔵が持つ技術や個性を生かしながら、同時並行で商品開発を進めているのが特徴だ。

 大手メーカーが数万リットル単位で製造するのに対し、少量ロットで生産することで、ユニークな商品を短期間で開発・販売できる。

 また、クランドは自社ECを通じて直接販売を行っているため、顧客データや市場データをリアルタイムで取得できる。そのデータを酒蔵と共有することで、20〜30代といった新たな顧客層にリーチする商品開発を可能にしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR