「部下の相談に乗るほど疲れる……」 それってただの“高度な愚痴”を聞かされているだけでは? 最もシンプルな見極め方とは「キレイごとナシ」のマネジメント論(5/6 ページ)

» 2026年01月27日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

理想的な相談はこうだ

 では、本気の相談とはどういうものか。部下がこう言ったとする。

 「受注率をもっとアップしたいんです」

 そこで上司がこう助言した。

 「じゃあ、営業プロセスを5つに分解してみよう。初回訪問、ヒアリング、提案、クロージング、契約。それぞれのプロセスごとのデータを見てみよう。どこにボトルネックがあるか。それを見つけて、一つひとつの課題を潰していけば、15%ぐらいのコンバージョン率は出せるはずだ」

 そして、

 「いいですね! すぐやりましょう。来週までにデータをまとめます」

 こう返してきたのなら、間違いなくその部下は本気で相談に乗ってもらいたいと思っている。解決状態が明確で、自分が動く前提があり、次のアクションが決まっている。

 「相談」か「愚痴」か、一発で見分けるフレーズがある。それは非常にシンプルだ。

 「この話、どうなれば『解決』だと思う?」

 この一言で、ほぼ判別できる。解決状態を言語化できれば相談、曖昧・感情論・沈黙であれば愚痴である。

 次のような問い掛けでもいいだろう。

 「じゃあ、次に何をやってみる?」

 ここで具体的な意見が出れば相談、出なければ愚痴である。言語化できないものは、マネジメントできない。この原則がここでも当てはまるのだ。

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