では、すべてのソフトウェア企業が淘汰されるのか。市場関係者の見方は「今は何でも売る段階。次は選別の段階だ」というものだ。
カナダの投資会社Maverixの創業者、ジョン・ルフォロは「AI基盤モデルの上に薄い機能を載せただけのソフトに、永続的なモート(競合の参入を防ぐ堀)はない」と指摘する。一方で、独自のデータを持ち、顧客の業務に深く組み込まれた企業には生き残る余地がある。AIの進化を取り込み、自社のサービスを強化できるかが分かれ目になる。
法務AIスタートアップSpellbookの共同創業者、スコット・スティーブンソンは「われわれはトースターのようなものだ。一つのことを極めればいい」と語る。汎用AIがすべてを飲み込む未来と、専門特化型が共存する未来。どちらに転ぶかは、まだ誰にも分からない。
Coworkの登場は、将来、質問に答えるだけのチャットAIから、普通のビジネスパーソンが仕事を任せられるエージェントAIへの転換点として、記憶されることになるかもしれない。
金融・Fintechジャーナリスト。2000年よりWebメディア運営に従事し、アイティメディア社にて複数媒体の創刊編集長を務めたほか、ビジネスメディアやねとらぼなどの創刊に携わる。2023年に独立し、ネット証券やネット銀行、仮想通貨業界などのネット金融のほか、Fintech業界の取材を続けている。
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