資生堂が「膿出し」に手間取っている間に、花王は着実にその足元を脅かしている。
同社は、長年の懸案だった化粧品事業の収益性を劇的に改善させた。2025年末には同事業で104億円の営業利益を確保し、盤石な日用品事業が生む潤沢な資金を「カネボウ」や「センサイ」のグローバル展開に再投資している。資生堂がようやくスタートラインに立った一方で、花王はすでに次なる「攻め」の体制を整えつつある。
資生堂がようやく競争のスタートラインに立った今、花王はすでにその数歩先を走り、グローバル市場でのシェア争奪戦に備えている。花王という先行者との差を埋められない限り、資生堂の独歩高は一過性の熱狂に終わるリスクがあることも事実なのだ。
8年ぶりの株価上昇は一過性の急騰急落で終わるのか、あるいは長期的な復活の端緒となるのか。資生堂が歩み始めた再生の道は、停滞に喘ぐ他の日本企業にとっても、進むべき一つの指標となるだろう。
市場は既に、次なる四半期決算や次なる新商品の成否を注視している。資生堂の真の闘いは、この株価上昇局面が落ち着いた後に静かに繰り広げられることになるだろう。
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