「ふーん、まあいくら努力したところで、やっぱりステーキの快進撃は止められないでしょ」と冷ややかな反応の人も多いかもしれないが、そのイメージもちょっと冷静に振り返らなくてはいけない。
2023年ごろに「やっぱりステーキ」を取り上げたニュースを確認すると、「2023年内には100店舗突破が見えてきた」などと全国展開の勢いを称えていた。
しかし、そこから2年を経て「やっぱりステーキ」の公式Webサイトで店舗数を確認すると、沖縄県内で24店舗(1店舗はリニューアルのため休業中)、それ以外の都道府県では43店舗(1店舗は2月28日に閉店)で全国でも67店舗。ざっとカウントしただけでも、2025年9月30日から2026年1月31日までで6店舗が閉店している。
「沿革」を見ると「2021年8月東京都港区に東京3店舗目全国75店舗目となる『やっぱりステーキ芝大門店』オープン」とあるので、コロナ禍前の水準には回復していないのである。
もちろん、店舗数が全てではないし、「やっぱりステーキ」はフィリピンなど海外でも店舗数を増やしている。
しかし「やっぱりステーキ」と同様に、「快進撃が止まらない」とメディアがチヤホヤしていた「鰻の成瀬」の公式Webサイトで、国内店舗数を数えると300店舗ある。1号店がオープンしたのが2022年9月なので、こちらは文字通り「急成長」である。
「やっぱりステーキ」が成長していないとか、不振だとか言いたいわけではない。経済ニュースで「快進撃」「2023年度中に100店舗達成の見込み」というのは、読者や視聴者の好奇心を刺激するため、実態よりもかなり盛った話をしていたということを指摘したいのだ。
では、なぜこうなってしまったのか。背景にあるのは、「ステーキ」という業態の難しさだ。2025年11月25日、ぐるなびが公表した「【ぐるなびリサーチ部】“肉グルメ”に関する調査」によれば、肉料理を外食する頻度は週3日以上が7.2%、週1〜2日が16.3%にとどまった。大多数は「月1ペース」「2〜3カ月に1回」もしくは「半年に1回ペース」である。
つまり、いくら「やっぱりステーキ」がコスパ最強だったとしても、肉料理を毎週外食する顧客は全体の2割程度しかいないのである。
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