「モバイルバッテリーなど、自分で用意すればいい」という正論が、必ずしも市場の勝利を意味しないのが経済の面白さである。
市場は、人間の理想像ではなく、弱さや不注意、そして「面倒くさがり」という真実の姿にこそ、巨額の資金を投じる。
今後は、スマートフォンの省電力化や新型バッテリーの登場といった技術的リスクが懸念されるが、同時にAIを搭載したモバイルデバイスのように電力消費を加速させうる新しいテクノロジーの普及も予測されている。
人間の注意力がますます分散し、デジタルデバイスへの依存が強まる未来において、チャージスポットが構築した「接続のバックアップ」というネットワークは、もはや生活の景色の一部として溶け込んでいく可能性がある。
創業から上場、そして非公開化という第3のステージを選んだインフォリッチ。500億円というMBOが妥当であったかどうかは、数年後に世界中の街角で「チャージスポット」がどれだけ当たり前の存在になっているかによって証明されるだろう。
不完全な私たちが、不完全なままに活動できる社会。その矛盾を飲み込んで成長するようなビジネスに、まだ見ぬ巨大な市場が潜んでいるかもしれない。
【イベント情報】老舗企業がDXを受け入れるまでの700日
創業60年の老舗である協和海運は、スタートアップのShippioと共に通関業務のDXに挑戦しました。紙を中心とした現場をデジタル化し、さらにAIを活用した新たな事業創出にも発展させました。その結果、取扱件数は6倍に増加し、工数は5分の1に削減、トラブルはゼロを実現しました。ベテラン職人の知見とテクノロジーを融合させ、業界の変革モデルとなった本プロジェクト。その裏側で、何を考え、どのように実行してきたのか――リアルな現場の声と成果を包み隠さずお伝えします。
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