土肥: 「監獄」と聞くと、どうしても「怖い」といったネガティブなイメージを持っている人が多いと思いますが、どのように払拭していきますか?
掛川: ご指摘の通り、監獄に対して、ネガティブな印象を持っている人は多いと思います。ですが、「ここは国の重要文化財を活用したラグジュアリーホテルなんですよ」といったことを打ち出していかなければいけません。
土肥: うーん、ラグジュアリーホテルといえば、大理石や天然木といった上質な素材、あるいは海辺の絶景など、特別なロケーションを思い浮かべる人が多いと思うんですよね。ですが、厳しい言い方をすると、新しいホテルにはそうした要素はないような。どのように打ち出していくのでしょうか?
掛川: 日本では、まだまだ「監獄=怖い」といったイメージがあるかと思いますが、欧米では監獄を活用したホテルがあるんですよね。
例えば、米国・ボストンの「The Liberty Hotel(ザ・リバティ・ホテル)」、英国・オックスフォードの「Malmaison Oxford Castle(マルメゾン オックスフォード)」などがあって、いずれもラグジュアリーホテルとして運営されています。
私もプライベートで、とある監獄ホテルを訪れたことがありまして。行く前は「ちょっと怖いかも」と思っていましたが、実際に足を運んでみると、その印象は大きく変わりました。施設の1階にはカフェがあって、宿泊者以外の人もたくさん利用している。建物全体に、リゾートのような明るく開放的な雰囲気が広がっていました。
だからといって、日本でも監獄ホテルがすぐに定着する……とは思っていません。「星のや奈良監獄」のように、国の重要文化財を活用し、広い敷地をもつ施設はそう多くありません。だからこそ、開業後も建物の歴史や空間の魅力を丁寧に伝えていく必要があります。こうした積み重ねを通じて、「監獄」という言葉のイメージを少しずつ変えていければと考えています。
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