「リアルで集まる意味ってあります?」若手社員にどう説明すべき? リアルとオンラインの良さを改めて考える「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/4 ページ)

» 2026年03月09日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

若手社員に、どう説明するべき?

 では、営業部長は若手社員にどう説明すれば良いのか。

 「昔からそうしてきたから」という言い方は通用しないため、以下の3点を伝える必要がある。

 (1)リアルは「創造」に向き、オンラインは「決定」に向く

 新しいアイデアを出す場面ではリアル、情報共有や意思決定はオンライン。目的によって使い分けることを伝える。

 (2)信頼構築・維持には脳間同期が必要

 初対面の相手や、重要な交渉相手との関係構築には、リアルで会うことで脳の共鳴が起こり、信頼が生まれやすいことを説明する。

 (3)タイパだけで判断しない

 移動時間という目に見えるコストだけでなく、信頼構築という目に見えにくい効果も含めて判断すべきことを伝える。

 感覚的な話ではなく、科学的な根拠を示すことが効果的だ。

目的に応じた使い分けが最高のパフォーマンスを生む

 もちろん、「オンラインがダメ」ということではない。情報伝達や論理的な作業を効率良く進めるためのツールとして、とても有効だ。

 しかし、「チームの信頼関係をゼロから築く」「複雑な問題の解決策を議論する」「革新的なアイデアをブレインストーミングする」といった場面では、私たちの脳と身体のメカニズムをフル活用できるリアルのほうが、高い効果を発揮するようだ。

 「今日は効率良く情報を整理したいからオンラインで」「明日はチームの結束を高め、新しいアイデアを出したいからリアルで」と、目的に応じて最適な手法を使い分けること。それが、これからの時代の働き方においては重要である。

 私自身は、オンラインが好きで、ほとんどのコミュニケーションをZoomやSlack、メッセンジャーで完結させたいほうだ。しかし今後は、相手の価値観や場面によって使い分けていこうと思う。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR