「リアルで集まる意味ってあります?」若手社員にどう説明すべき? リアルとオンラインの良さを改めて考える「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/4 ページ)

» 2026年03月09日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

「キレイごとナシ」のマネジメント論

常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。

 「リアルで集まる意味ってあります? オンラインで十分じゃないですか」

 ある商社の40代の営業部長が、若手社員からそう言われて困惑していた。取引先との商談も社内会議も、全てオンラインで済ませたがる。「移動時間がもったいない」「タイパが悪い」というのが彼らの言い分だ。

 この営業部長もオンラインの良さは理解している。しかし、リアルでなければいけない場面もあると直感的には分かっている。問題は、それをうまく言語化できないことだ。「昔からそうしてきたから」では若手社員は納得しない。こうした悩みを抱える人は、他にもいるだろう。

若手社員にリアルの良さをどう伝えるべきか(出典:ゲッティイメージズ、以下同)

 そこで今回は、リアルとオンラインの違いを科学的な視点から解説する。若手社員への説明に困っているマネジャーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

オンライン会議は「対面の劣化版」ではない

 まず、若手社員の主張を整理したい。

 彼らが言う「タイパが悪い」という主張には一理ある。リアルで集まるには移動時間がかかる。往復2時間かけて1時間の会議に参加するのは、確かに効率が悪いように見える。オンラインなら、その移動時間を他の仕事に充てられるからだ。

 オンライン会議ツールが、時間や場所の制約を取り払い、情報共有や迅速な意思決定を可能にしたことは紛れもない事実だ。オンライン会議は決して「対面の劣化版」ではない。特定のタスクにおいては、対面を大きく上回る効果的なツールだ。

 しかし、近年の脳科学や心理学の研究により、リアルでの会議には、オンラインでは得にくい独自の効果があることが明らかになってきた。営業部長が直感的に感じていた、「リアルでなければいけない場面がある」という感覚は、科学的にも裏付けられつつある。

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。


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