ファミレス業界は以前から24時間営業や深夜営業を実施しており、その原資として深夜料金を活用していた。コロナ禍では営業時間を短縮する動きが進んだが、配膳ロボットなどDXにも支えられ、ニーズの大きい都心部などで復活している。
近年導入が相次いだのは、先述の通り牛丼や回転寿司のようなセルフ(に近い)業態で、従業員の手間のかかるファミレス業態から波及した形だ。割増率としては、すき家が設定した7%が標準になりつつある。
背景にあるのが人件費の上昇と労働基準法の規定だ。全国的に最低賃金が上昇したほか、法律上、午後10時〜翌5時の時給は通常時の25%以上を割り増しする必要がある。
都内におけるすき家・松屋のアルバイト求人は、通常の時給が概ね1300円台で、深夜の時給を1600円台に設定している。はま寿司も同水準だ。東京都の場合、最低賃金はコロナ禍前と比較して20%以上伸びており、事業者の利益を圧迫している。
ファミレス業界が先行しているため、飲食店の深夜料金に対する消費者の抵抗感は小さいと予想される。深夜料金はファストフードなど他のセルフ業態にも波及していきそうだ。
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
はま寿司の深夜料金は序章か 外食で広がる「時間をお金で買う」新モデル
すき家「深夜料金導入」から一カ月、客離れは起きていない? 広報「一定の理解得ている」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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